学生が聞く!アサカストリートテラスのウラ話!- 滝澤いと さんに聞いてみた!編
2025.09.02 学生が聞く!アサカストリートテラスのウラ話!- 滝澤いと さんに聞いてみた!編

『学生が聞く!アサカストリートテラスのウラ話!』とは

市民参加型イベント「アサカストリートテラス」の運営に関わる人たちに朝霞の大学生がインタビュー!意外と知られていないアサカストリートテラス開催の経緯、さらには運営の皆さんの想いや裏話を聞いていきます!

今回お話しを聞いた方

滝澤 いと さん

朝霞台の東弁財にて2017年からレンタルスペース「コトノハコ」を運営(今年で8年目)。ハンドメイド作家の作品を販売するレンタルボックスや、お菓子作りなどができるシェアキッチン、様々な用途で使えるレンタルルームなど、多様な「コト」が生まれる場所を提供しています。

いきなりですが!滝澤さんがアサカストリートテラスを始めるきっかけは何だったのでしょうか。

私が「やりませんか?」と市に企画書を持って行ったのが始まりです。きっかけは2020年のコロナ禍でした。当時、朝霞市ではオリンピックの射撃競技会場になることに合わせて道路の整備などが進んでいたのですが、コロナでオリンピックは延期になっちゃって。そんな中、国土交通省から「テラス営業などは路上利用の規制を緩和する」という通達が出たんです。これを知った時「朝霞駅前の商店街から市役所に続くシンボルロードまでを使えば、広大な空間で、三密を避けたテラス営業ができるんじゃないか」と思いついたのが、アサカストリートテラスの始まりです。

滝澤さん_1枚目


アサカストリートテラスは商店街からシンボルロードまで広く会場になっていますが、いろんな関係者を巻き込むのは大変そうですが、どのように企画を進めたのですか?

まずは朝霞の玄関口である朝霞駅前商店会の会長の山崎幸治さんに連絡を取り、理事会に出席させてもらいました。しかし、コロナ禍で前例のない取り組み。「こんな時にやるのか?」という反応で、正直、逆風が吹いているのを感じました。それでも、「国も屋外ならと許可を出している。まずは一度だけやってみませんか?」と誠意をもって伝え続けました。そんな中、山崎会長が「いや、やってみようよ」と非常に熱心に興味を示してくださり、何度も理事会に顔を出し、対話を重ねるうちに、少しずつ皆さんの気持ちが動き、開催へと繋がりました。

商店会の人のいろんな考えや感情がある中で説得するのはかなり根気のいることだったと思います。市役所の反応はどうでしたか?

市役所に話を持って行くと、職員の方々も「やろう、やろう」と拍手で迎えてくれました。このコロナの時って職員のモチベーションも結構下がってたんじゃないのかなって思うんですよね。彩夏祭や朝霞市内のいろんなことが中止になっていて、、もちろんオリンピックも1年延びてしまったことでみんなが何を楽しみにしたらいいのかなみたいな先の見えないトンネルの中にずっといる状態だったんだと思いますアサカストリートテラスの企画を見た都市建設部のまちづくり推進課の上の立場の方が、ものすごい推進力のある方で、その方がもう一緒にやろうと、すぐにオッケーをいただいたという感じでした。

確かにあの時ってちょっとどんよりしてましたね。私たちもその時学生だったので色々楽しみを奪われました、、そんな中でこのアサカストリートテラスを通じて一致団結した感じだったんですね!

主催者は誰か、協力者は誰か、後援者は誰か、そして朝霞市はどの立場でイベントをサポートするのかという体制づくりが必要でした。朝霞市は主催者として難しかったので、最初に声をかけた駅前商店街さんが主催者、朝霞市は後援という形で一緒に進めていきました。

そんな流れがあってアサカストリートテラスができたんですね!当初は1回きりの企画だったんですか?

はい。1回きりのそして1日間のつもりでした。10月に実施できてよかったねで終わるつもりだったんですけど、その日の来場者数を後から聞いたら3万人ってことがわかって、それくらいの人が来たっていうことが、みんながコロナ禍でこのイベントを求めてるんだっていうことを感じたんです。そうなったらもう翌年もやらざるを得ないよねっていう感じになって、そしたら「翌年もやるんでしょ」みたいに市役所の方々も他の方々も皆さんおっしゃってたんで、じゃあやりましょうか!っていうことで今まで続いています。

6年目ということで、企画者の滝澤さんとしては今どう感じていますか?

もう本当にいつまで続けられるんだろうって毎回思ってます笑 体力もやっぱり必要だし、1番にいろんな想いを持って来てくださる方々の期待にどのぐらい応えられるのかといったことも毎回悩みながらやっています。私も歳を取っていくし、このイベントが時代に合わないことになっていってしまったら終わるのかなって思ったりもします。正直、続けるにあたってお金の面ももちろんあります。あれだけの大きな規模でやるにはお金も必要なので、来年、再来年とできるかなって思いながらやってます。

滝澤さん_2枚目


企画者ならではの視点ですね。去年のアサカストリートテラスも市内外からいろんな方が来ていた印象があります。そういった人たちの期待に応え続けるというのも大切ですね。ちなみに来年開催へ向けてのビジョンなどはあったりするのでしょうか?

とにかく代替わりをしていく準備をしなきゃなっていう風には思います。運営側の話ではありますが、アサカストリートテラスの存在っていうのは、きっと今ある形でさらなる個性だったりとか、このアサカストリートテラスでしか出会えないものだったりとか、”ならでは”みたいなものが、イベントの運営において大事な要素になるのでそこはやり続けていく必要があると思います。そのためにも運営をする立場として代替わりも考えてやっていかなきゃなっていうのは考えています。

”ならでは”とおっしゃいましたが、滝澤さんが考えるアサカストリートテラスの”ならでは”の個性や魅力はなんだと感じていますか?

音楽や出店者さん、そこでしか出会えない体験に加え、シンボルロードと駅前商店街、それぞれの個性を活かした空間づくりに重点を置いています。想いの部分にはなるのですが、このアサカストリートテラスの2日間だけでもいいからはじけるような賑やかさを駅前商店街には作りたくて。そこから打って変わってシンボルロードに入っていったら、街の中にある貴重な緑の空間、特に10月とか11月だと落ち葉もあって自然を感じられるので「こうゆう空間になるとこんなに気持ち良いんだ!」って感じてもらいたいですね。

滝澤さん_3枚目


滝澤さんのアサカストリートテラスへの想いやこだわりがすごく伝わってきました!そんな想いを持って取り組んでいるアサカストリートテラスは滝澤さんにとってどのような存在ですか?

”朝霞愛”かな笑
朝霞が好きですっていうだけな気がします。アサカストリートテラス的なイベントをやるにしても朝霞以外では私は考えられなくて、やっぱり朝霞のコンパクトさ、朝霞という街自体のサイズ感だったりとかそういうのも込み込みでアサカストリートテラスって、朝霞愛そのものだと感じます。

滝澤さんのアサカストリートテラスへの想いやこだわりがすごく伝わってきました!そんな想いを持って取り組んでいるアサカストリートテラスは滝澤さんにとってどのような存在ですか?

朝霞にしかない良さだったりとか、朝霞だからこそできることとか、そういう魅力を見つけて、日本の中でも素敵な街だねってなってほしいです。決して大きな野望があるわけではなくて、シンプルに「朝霞っていいね」って思う人が増えたらいいなって思っています。

滝澤さん_4枚目


最後に!これからのアサカストリートテラスへの想いを教えてください!

私はあの森(朝霞の森周辺)が好きで、シンボルロードも好きなんです。普段から利用していますが、あれだけ素晴らしい道っていうのは他の街にもなかなかないです。まだまだ未着手の跡地やこれから開発できる場所が残っていることも朝霞の魅力であり、将来へのワクワクにつながっています。「朝霞の街にこういう素敵な場所があるんだね」って知ってもらったり、このシンボルロード周辺の魅力を、アサカストリートテラスを通して、朝霞の街の皆さんはもちろん、近隣の市の皆さんにも知ってもらえるイベントにこれからもしていきたいです!